タンペレ散策の翌日はレンタカーを借り、もう一度ユバスキュラにもどりコエ・タロ(1952-1954)を見学する計画。なのに、タンペレ駅で受け渡しするはずのレンタカーが時間になっても来ない。サイトでレンタカー会社の住所を調べてタクシーで向かうと社長っぽいおじさんがごめんごめんってお詫びにプジョーの新車を出してきてくれて、ようやく出発。
慣れない右側通行・左ハンドル・マニュアルミッションで国道を北へひた走る。巨大トラックを追い抜くとき以外はフィンランド人の運転はとても穏やかだった。道中にあるリサイクルショップを探してはフィンランド雑貨を購入。都会よりも掘り出し物に出会える確率高め。
セイナッツァロすぐ近くにあるアアルト初期の建築、ムーラメの教会(1929)も見学した。いわゆる新古典主義デザインといわれている時代の建物。立地もふくめ素朴な印象だった。
タンペレから寄り道しなければ2時間ほどでセイナッツァロに到着する。コエ・タロはガイドによる見学のみのため森の入り口が集合場所。時間になるとアアルト博物館で見学の予約を取ってくれた小柄な女性がガイドとして再び登場。簡単な説明後、皆で森へ入る。もう、楽しみすぎて足元がフワッフワッしてた。
まずはアアルトが島への移動に使っていたボート(アアルトデザイン)を保存している小屋へ案内される。当時は陸路での渡島はできなかったらしい。
気候も良く、湖畔での散策はとても気持ちがいい。そのまま、湖畔沿いのサウナ小屋を見学。屋根に勾配をつけるために丸太の太さの差を巧みに利用した木組みで造られている。
サウナ内部
サウナ小屋から少し登るといよいよコエ・タロが見えてくる。
つづく。