昨今の情勢に対応するために厨房内を部分的に仕切り、新たに許可を申請するための工事をさせていただきました。
雰囲気のある店舗の改装工事はとても気を使います。僕が設計したしないに関わらず。
老舗店の改装や人気店の2号店などでワクワクしつつもどこか物足りなさを感じた経験ってありますよね。それってお客様として積み重ねてきたお気に入りの店との付き合い方に“新しいモノ”が入る違和感だと思います。外食産業ならではの難しい価値観。ただ僕はそこにとても魅力を感じます。新装工事を終え開店したときからフルオプションではなく、徐々に時代の流れに合わせて変化し、それを楽しみに来店するお客様が集うような余白ある店づくりが好きです。おおげさな改装ではなく、ちょっとした手入れや手直しでも愛情をかければそれだけでその空間が好きになります。そして、お客様はそれを敏感に感じると思っています。店主にとってもお客様にとっても愛着があるそんな店がどんどん街に増えてほしい。